携帯各社電波状況の独自調査について

Tomiichi.com (2007.10.08)

 Tomiichi.comでは、携帯電話各社のエリアや料金プランについて様々な視点から調査してきましたが、ここで一度今までに思った事を簡単にまとめてみたいと思います。
  また、各調査を行った後にその内容を記事にするわけですが、それを読まれた方々から様々なご意見をいただいています。某巨大掲示板でも何度か話題に上がっており、そこでのご意見も大変貴重な情報として扱っております。今後とも中立的な立場から様々な視点で携帯業界について調べていきたいと思いますので、よろしくおねがいします。


必ず初めにお読みください。

 Tomiichi.comでは、携帯各社の電波状態を調査するために卒業生を中心に様々な調査を行っています。その活動を通して、思ったこと・感じたことをまとめてみました。
  なお、電波状態の独自調査は現在も継続されており、また、この文章の中には各キャリアごとの特徴等に触れている部分があり、自分の使用しているキャリアを愛するが故に一部不快感を覚える方がおられるかもしれませんが、あくまで私個人が中立的立場から行った調査を通して感じている事で、どのキャリアを叩こうだとか、どのキャリアを持ち上げようなどといった特に深い意味があるわけではありませんので、その点は予めご理解いただければと思います。

各社の特徴

  初めに、調査を行う前の予想としては、主として800MHz帯を使用しているauの優位性や特徴が出てくる物と思っていました。しかし、実際の電波状態は三社共に健闘しており、圏外の場所を探すのに大変苦労しています。
 そのような中、エリアの状態を調べて行く過程でキャリアごとの別の特徴が見えてくるようになってきました。たとえば、NTT_DoCoMoのハンドオーバーが不安定な事、auの三本なのに繋がらない状態(頻繁な輻輳)、SoftBankの3本表示からいきなり圏外表示、などです。最近では総曲輪フェリオのオープン初日にauが輻輳していた事が記憶に新しいかと思います。 現在はこのような特徴がなぜ発生するのか、キャリアはどのような対策を講じているのか等について調査中です。
 今までにわかっている物としては、今まで「エリアが狭い」と言われてきたソフトバンクが基地局46000局を達成した事でもわかりますが、とにかく基地局を多く配置設計・建設し、エリアに対する満足度を上げようと努力しているのがわかります。また、NTTドコモでは様々な商品・地域とコラボレーションした企画を数多く出し、「生活ツールとしての携帯電話」を確立しようとしているのではとも思える動きが見られました。auについては今の所インフラ面・サービス面全てにおいて大きな動きは感じられませんが、総務省からの通達によって移動体通信サービスの契約と端末の販売を分離する方式を導入するなど、どうにか時代の流れに合わせようとするような意識は感じられました。

調査方法

 電波の話に戻りますが、そもそも利用者が移動体通信を利用する状況において「電波の状態が良い」と感じるのはどのような場合でしょうか。各社のエリアや電波状態を調べていく中でこの基準はかなり重要な物になるので、調査項目を定める際に大変苦労した事を思えています。一般的な利用者を想定して最終的に決定したのが「アンテナ表示」、「通話品質(音質・途切れ等)」、「パケット通信速度」の3点であり、最初のアンテナ表示については言うまでもありませんが、電波が不安定になると(特に高速移動中等はその差が顕著になります)、通話が不明瞭になったり、途切れたりする事があります。そのような障害に対する各社(各規格)の耐性を調べるために、調査は大きく分けて「路上での静止状態での調査」と、「電車等での高速移動中の調査」の両方を行う事にしました。結果、何故かハンドオーバーに弱いドコモの通話が不安定になったり、地方ではソフトバンクが圏外になったりと、個性的なデータが収集できたので、この設定については成功したなと感じています。パケット通信速度については、各社で規格やサービスが異なるので直接的な比較は出来ませんし、現在調査中で詳しいデータが出ていないのも有るのですが、今までに入手したデータのみを使用して考えると、DoCoMoのHSDPAサービスが健闘しています。また、SoftBankの3Gハイスピード(HSDPA)は使用機種(もちろん全てHSDPA対応端末です。)による差が大きいという事もわかりましたので、現在さらに詳しく調査中です。auにも同等のサービスが存在するようですが、現在まで調べている限りではユーザーが増えすぎた事が原因と考えられますが、かなり悲惨な状況ですのでもう少し改善されてから調査結果を出したいと思います。

調査範囲

 現在までに調査が終わっている地域は富山市内全域、射水市の一部、埼京線沿線、山手線沿線、北陸本線沿線です。調査完了といっても、基地局位置まで把握している物から大まかな電波状況しか調べていない物まで様々ですが、基本的な調査(アンテナピクト・通話状況)については、いずれも調査が完了していますので、現在はそれらの内容をより正確な物にしていくために再度の調査を行ったり、まだ行っていない調査を行ったりと、詰めの調査を行っています。また、それらが完了次第、別のエリアの調査も開始する予定です。しかし、あくまで富山を中心とした調査になるので、まずは富山県全域を目標に調査を進めていきたいと思っています。

最後に

 最後に、今まで行ってきた調査の方法について書いておこうと思います。この調査方法を見て、「この方法にはこんな問題がある」と思われた方はメールにて教えてくだされば、その問題を解決できる方法を考え、次回からはその方式で調査したいと思います。【メールはこちらからお願いします】 最初に電波状態の調査から。これは基本的にアンテナピクトを見ての判断になりますが、可能な場合は専用アプリを使用して調査しています。機種については、ドコモがF703i、ソフトバンクが705NKです。また、ノキア製端末が感度が良いため不公平だという意見がありましたが、Radishの所有する911SHと段々と電波レベルが下がり最終的には圏外になる場所で比較した所、ほぼ同じ場所で感度が落ち始め、ほぼ同じ場所で圏外になりました。この結果から、この二つの機種の感度はほぼ同等である事が確認されたので、調査に関しては端末の個体差は意識するほどでは無いと言うことが実証されました。 続いて通話品質のテストですが、これは様々な電波状況の場所で各社のお客様サービスセンター等へ発信し、その自動応答メッセージを受信しながらテストを行います。同様のテストは、高速移動中の電車内等でも行っています。 パケット通信品質については、時刻や周りの状況に依存する面が大きいのであまり頼りにならないのですが、基本的には同位置・同時刻に同じファイルをDLして、接続までにかかった時間、及びDL自体にかかった時間やを測定しています。また、今後は場所によっての違いも検証するため、ドコモ端末でニコニコ動画モバイル等のストリーミングサービスを利用した調査も行う予定です。
 今後もより深く、より公平で、より詳細な調査をしていきたいと思っておりますので、何か問題点等発見されましたらお気軽にメールにてお知らせいただければと思います。長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。

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