学校裏サイトは何故「裏」なのか。

Tomiichi.com (2007.10.08)

最近ニュース等で取り上げられている「学校裏サイト」について、当サイトでも以前から「Tomiichi.comとしての見解」や「県内非公式サイトまとめ」として取り扱って来ましたが、そもそも何故「裏」であるのかという疑問に突き当たったのでまとめてみる事にしました。

そもそも「学校裏サイト」とは

 この記事を読んでおられる方々の中に「学校裏サイト」について知らない方がおられるかもしれませんので、先に「学校裏サイト」というものについて説明したいと思います。
世の中で「学校裏サイト」が一般的になりだしたのは、某新聞社の記事や報道番組での特集が始まりでした。その記事や報道では中高生の間で流行っている「プロフ」
※1から情報が流出し悪用される恐れがあるという内容から始まり、学校裏サイトの実情・管理者へのインタビューなども取り扱われ、内容としてはとても充実した物でした。
しかし、その番組内での説明で学校裏サイトの定義を「生徒が作った非公式のサイト」とし、あたかも生徒作成のサイトが全て「裏サイト」に分類されるかのような説明だったため、Tomiichi.comを含めた健全運営がなされている非公式サイトにまで悪いイメージが付いてしまうという事もありました。
  そこで、今回この記事の中では「裏サイト」と「非公式サイト」について分けて考えて行きたい
※2と思いますが、基本的な考えとしては報道にあったように「生徒が作った非公式のサイト」といったようなニュアンスで構わないと思います。
  ここまでで、「プロフや学校裏サイトを通じて様々な問題が発生している」、「非公式サイトの中には健全な運営がなされているサイトもある」という二点さえ理解していただければ十分です。

※1:ネット上で誕生日や趣味等を公開できるウェブサービスの一種。中高生を中心に一般的なサイトとして認知されている。
※2:ここでは「健全な状態を維持するための管理が放棄されている、若しくはそれに準ずる状態にある」サイトを学校裏サイト、それ以外は非公式サイトとして扱います。

メリット・デメリット

  続いて、学校裏サイトについて考えていく上で、まずは「裏サイト」と「非公式サイト」が一般的にどのような状態にあり、それぞれどのようなメリット・デメリットが有るのかを考えてみましょう。
まず、今一番騒がれている裏サイトのデメリット例として「生徒間のイジメを助長する」ということがあげられます。これは、サイトの管理が行き届いていないために掲示板等のコンテンツに対しても十分な管理が行き届かず、本名やイニシャル等を掲載された上での悪口や、事実無根の噂を含む書き込みの削除等が追いついていないという問題によるものです。
  しかし、徹底した管理がなされていれば生徒同士の交流の場として、さらには現役生と卒業生、外部との交流の場としても使えますし、生徒による学校紹介等も掲載する事ができるので、外部の人にとっても非常に有意義なサイトとなります。(これがメリット)
  個人的な気持ちとしては「管理できないなら最初から作るな」と言いたい所なのですが、読者の自治によって運営が成り立っているケースもあるので、「管理者が管理できていないからダメなんだ」とは言い切れない部分もあります。しかし、基本的な部分で考えると「サイト管理を行う人間」が居ないサイトが不安定な状態に陥ってしまう事は明らかで、最終的にはどうしても管理者の能力に依存してしまっているのが現状です。

何故「裏」がダメなのか

 では、生徒が運営しているサイトの中で何が「裏」なのでしょうか。
メディアでの報道では、どうやら携帯からしかアクセスできないサイトやベーシック認証等で、閲覧にPWの入力が必要なサイトを指しているような気がしたのですが、私個人として、前にも書きましたが「健全な状態を維持するための管理が放棄されている、若しくはそれに準ずる状態にある」サイトを“裏サイト”と定義しました。これはなぜかというと、認証等でPW制限がかけられていたとしても、その内容について問題が無ければ(イジメ等を助長する内容が無ければ)問題無いと考えているからです。
 もちろん、外部から確認できない状態というのは非常に危険な空間であり、教職員や保護者が確認できない空間である事によって、そのサイト内において生徒が予期せぬ行動を起こす可能性もあります。しかし、最近では携帯メール等が発達していますので、そのようなサイトに「裏サイト」にPWがかかっている・かかっていないに関わらず、そのような(イジメを助長するような)内容の情報というのは友人を介してメールで伝わってしまっていると考えたほうが自然でしょう。
 逆に、裏サイト上に個人情報が等が掲載されてしまった場合にはPW等による認証が設けられていたほうが外部からのアクセスを遮断できるという点で効果的であるとも言えます。
 以上の事から、“裏サイト”とは「健全な状態を維持するための管理が放棄されている、若しくはそれに準ずる状態にあるサイト」と考えるべきで、裏サイトをなくそうとするのではなく、イジメを助長するような内容等が放置されている状態そのものを改善していくための対策を考えるべきなのではないでしょうか。

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