携帯【特別企画】 FOMA VS SoftBank3G 品質対決? in 東京都内携帯(2/5)

 まず、電波が複雑に変化する環境でのテストをしてみることにしました。
 かつてFOMAやSoftBank3Gは「移動時に切れやすい!」なんて文句が言われていたことがあります。確かにサービスが始まった当初、電車の中どころか、歩いていても通話が切断されるようなことがあったみたいです。当時クアルコム・ジャパンは、「W-CDMAはまだレイク受信やソフトハンドオーバーを上手く生かし切れていない。」と言っていました。現在は実際どうなっているのでしょう。


主要路線で実態調査! 主要路線で実態調査!

 今回これを検証するのに選んだのは、山手線と埼京線・川越線です。(個人的に都合の良い路線なんで。)通話中―というわけにはさすがにいかないので、待ち受け時のアンテナ表示を見て判断します。条件は以下の通りです。

 <FOMA>
 2〜3本で安定していれば◎です。1〜3本であれば○とし、0本や1本の割合が増えると△にします。▲は途中で圏外が発生した場合です。ただし、FOMA特有のハンドオーバー時の反応(3本→0本→3本など)は除くものとします。

 <SoftBank3G>
 6〜7本で安定していれば◎です。3〜5本の区間があれば○とし、それ以下の区間があれば△とします。▲は途中で圏外が発生した場合です。


 1:山手線外回り 山手線外回り

  NTTドコモ(FOMA) SoftBank3G 備考
池袋〜大塚
大塚〜巣鴨 FOMA:巣鴨駅ホーム
巣鴨〜駒込
駒込〜田端
田端〜西日暮里
西日暮里〜日暮里
日暮里〜鶯谷
鶯谷〜上野 FOMA:上野駅ホーム
上野〜御徒町
御徒町〜秋葉原
秋葉原〜神田
神田〜東京 FOMA:東京駅ホーム突入時圏外
東京〜有楽町
有楽町〜新橋
新橋〜浜松町
浜松町〜田町
田町〜品川 SB3G:品川駅ホーム
品川〜大崎
大崎〜五反田
五反田〜目黒
目黒〜恵比寿
恵比寿〜渋谷
渋谷〜原宿 SB3G:ホーム突入時圏外
原宿〜代々木
代々木〜新宿
新宿〜新大久保
新大久保〜高田馬場
高田馬場〜目白
目白〜池袋
減点数 27点 13点 ○1点、△2点、▲3点、×4点
点数 73点 87点

 2:埼京線(新宿〜大宮)・川越線(大宮〜川越) 埼京線(新宿〜大宮)・川越線(大宮〜川越)

  NTTドコモ(FOMA) SoftBank3G 備考
新宿〜池袋
池袋〜板橋
板橋〜十条
十条〜赤羽
赤羽〜戸田公園 FOMA:橋の上で圏外、トンネル問題なし
SB3G:トンネルの影響、橋の上問題なし
戸田公園〜武蔵浦和 FOMA:武蔵浦和駅ホーム突入時圏外
武蔵浦和〜与野本町
与野本町〜大宮 FOMA:地下の影響で圏外
SB3G:地下の影響
大宮〜日進 FOMA・SB3G:地下の影響で圏外
日進〜指扇
指扇〜南古谷
南古谷〜川越
減点数 15点 5点 ○1点、△2点、▲3点、×4点
点数 85点 95点

深まる疑問の数々 深まる疑問の数々

 今回実験を行って何が一番大変だったかというと、ズバリFOMAです。アンテナの変動が早すぎて目が離せませんでした。特に区間によっては5つくらいの基地局をハンドオーバーして(切り替えて)いるようで、◎と表示されている区間でも、アンテナ表示3本は時間的な割合で半分くらいの場所も存在しています。(この辺はかなり甘口に採点しました。)
 SoftBank3Gはauと似た反応をしています。一部の場所を除いてドッシリと構え、非常に安定していました。逆に表示が落ちるところでは滑らかにレスポンスよく悪くなっていくので、SoftBank3Gがアンテナ表示を偽っているとは到底思えません。まさに予想外の品質でした。

 結果的にSoftBank3Gの方が優勢な結果になってしまいました。しかし基地局の密度で言えば圧倒的な品質を誇るFOMAが、何故このような結果になってしまったのでしょうか。ここからは自分の体験を交えて、あくまで推測として話します。真実とは異なる可能性があるので、十分に注意してください。

 新宿駅の構内を歩いていると、FOMAのアンテナ表示が徐々に下がってきました。結果的に0本になったので、「そろそろセルの境目なのかな?」と思い、いたずら心で止まってみました。するとどうでしょうか。圏外になりました。ところが予想外はここからです。何を思ったのか、その場から一歩も動いていないのに急に3本になりました。

 これは待ち受け時、明らかに何かしら問題があることになります。(悪く言えばCDMAかどうか危うくらいです。)セルの境目とは言え、恐らく電波は重なっていたはずなので、どれにハンドオーバーしようか迷ったのでしょう。迷いすぎて圏外になったと考えるのが妥当です。(まるで昔のムーバです。)しかし通常のCDMA方式の携帯電話でこのようなことがあり得るのでしょうか。さらにこの説では、高速移動時にまともな通話ができないことになってしまいます。ところが実際に通話時は問題なくスムーズな会話を行うことができますし、アンテナのピクト表示も比較的安定しています。となると、どうやら通話時はしっかりとレイク受信やソフトハンドオーバーを行っているようです。以上のことから、このようなことが言えると思います。

 『待ち受け時は最低限の通信のみ行い、通話中のみフルにCDMAの性能を生かす。』

 また今回の実験では、基地局密度が低下する郊外の方へ行くほどアンテナ表示も落ち着いていくという傾向が出ています。ですから、都内で基地局密度が高くかつ移動中という電波状態が激変する環境で、FOMAは結果的にあまり良い結果を得ることができなかったと推測できます。

 ネットワーク側に問題があるのか、それとも端末側に問題があるのかは分かりません。(実際にSIMロックがかかっていない端末で調べるのがベストなんでしょうが…。)しかし、NTTドコモが意図的に行っているのは間違いないでしょう。もともとFOMAのネットワークは国際標準に準拠していますが、仕様で定められていない部分で、発着信率の向上や位置登録回数の軽減など、オリジナルの拡張を行っているようです。確信犯ですね。加入者数の関係から、装置の負担を軽減したいのでしょうか。

 個人的に残念なのは、パケット通信中も待ち受け時と同じ動作をしてしまうことです。iモードに接続した状態ならまだマシなのですが、山手線のようにハンドオーバーが何回も続いてしまうような環境で、1からiモードに接続しようとすると、なかなか繋がらなかったり接続に失敗してしまったりします。この点を是非改善してもらえればなぁ―と感じる今日この頃でした。

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